“年間1億円”の赤字ホテル管理からの教訓
はじめまして。当ホームページを閲覧いただきまして誠にありがとうございます。
弊社はかつて、年間1億円もの赤字を出すホテルの管理をしておりました。
とはいえ、当社は赤字ではなく黒字というおかしな状況にありました。なぜならこれは、ホテルオーナー(または運営会社)から支払われる管理委託費は毎月固定額だったから。つまり、毎月の報酬はホテルの売上に関わらず(赤字でも)報酬は変わらず定額(契約通り)にお支払いを頂いてたからです。
それは単に契約によるものですので、そこに良い悪いはないのですが、ここで問題だったのは、時代背景にそぐわなくなった管理委託料金を、改善を加えずそのまま踏襲し続けてしまったこと。そのことで、結果、ホテル経営をじわじわと悪化させ経営難に拍車をかけてしまっていたという訳です。
それはもっと大きな波及となり、当時のリーマンショックによる不況も相まって、ホテル倒産への道へと繋がり、オーナチェンジの一途を辿ることになるのでありました。
もちろん、このこと全てがホテル倒産の原因ではありません。そもそもの経営自体にも問題があったのかもしれません。しかしながら、当時は、私たちが倒産させてしまったような変な責任感や後ろめたさが心に重くのしかかり、それもあってか、当時のことは苦い経験として今でも心に深く残り続けています。
当時のことは教訓となって「もっと、お互いが繁栄するより良い選択を提案することはできないか」、「お客様のパートナーとしての自覚が不足していないか」と、今はこの質問を繰り返し自問して目の前のお客様に対し全力でサポートさせて頂いています。
我々の価値観
我々の目的は、一人でも多くのお客様の助けとなり、社会正義に反することなく誠実に業務を遂行することによって、お客様と社会が目指す明るい未来を照らすパートナーとして共に繁栄することにあります。
過去の教訓を生かし、まずはお客様の理念に共感するとともに、お客様ご自身の事業に専念できる環境の提供と、常にベストな方法の選択を提案することを心がけることにより、地域観光産業の発展と地方創生に貢献していきます。
ホテル、旅館、民泊等の開業に関する許可業務や外国人雇用に係る入管業務等、様々な法律事務を通じて、これからの観光産業の発展と日本社会における労働人口不足の解消及びグローバル化等の国際交流に基づく外国人材母国の発展にも寄与していければと考えます。
小規模ホテルの再生と地方創生
小規模旅館、ホテルは日本が世界に誇る文化です。
お客様の資産ともいうべき施設を守り、管理コスト削減や年々増加する法定管理項目の法令遵守との両立など、ありとあらゆる管理の問題を解決することが弊社の使命です。
日本が世界に誇る地方旅館の魅力をこれからも保持し、健全に維持していくことで、地方ホテル旅館からの地方創生に貢献します。
経営者支援と地域社会への取り組み
私は、二代目の経営者です。当時の私は経営をやったことが無いことはもちろんのことながら、営業経験も人脈もない、何もない状態で会社を継ぎました。何もない経営は(何もしない経営は)当然のことながらその後、会社をおかしくしてしまいます。
倒産の危機があったり、経営者として誰にも相談できず、たくさんの方に迷惑をかけたり、いろんな学びや経験の中で失敗とチャレンジがありました。
経営を学び、法を学び、様々な団体にも加入し、自己啓発、人脈づくり等、いろいろな経験をさせて頂く中で、今では多くの方のお力を借りることで、ようやく経営も安定し、地域社会へも目を向けられるまでに成長することができました。
働き方改革の推進や副業の解禁など、これからの時代、これまで常識と考えられていたものや形がもはや常識でなくなる時代になりました。高齢化社会を見据え「一人一社」会社を持つ時代になるかもしれません。
同じ境遇を持つ、二代目経営者、一人経営者の方などの良きパートナーとなり、宿泊業のみならず飲食業や建設業など、これらに共通する地域的、社会的な課題の解決に向け、他の経営者と共に力を合わせて取り組んで参りたいと思っています。
松原 寛